この素晴らしい世界に祝福を!
この素晴らしい世界に祝福を!

『このすば』の基礎知識やヒストリー、最新ニュースなどを総まとめ!

2019/08/15

小説やアニメなどで人気の『この素晴らしい世界に祝福を!』。2019年8月には映画が公開されるとあって、話題を呼んでいる。そこで、タイトルを聞いたことはあるけど、読んだこともないし見たこともない、よくわからないけどおもしろいの? という方のために、通称『このすば』の魅力をバッチリ解説!

もっと見る
 

『このすば』を楽しむための基本情報

小説投稿サイト「小説家になろう」発の異世界コメディ作品

『この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)』は、原作・暁 なつめによるシリーズ累計発行850万部超のライトノベル。元々は小説投稿サイト「小説家になろう」発の異世界コメディ作品で、2013年10月に角川スニーカー文庫よりシリーズ第1巻が発売された。イラストは三嶋くろねが担当。ライトノベル以外では、コミック化や2度のTVアニメ化、ゲーム化と、幅広くメディアミックス展開し、高い人気を得ている。2019年8月には劇場版アニメ『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』が公開!

ストーリー

ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げた。
「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない? 1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「……じゃあ、あんたで」
RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ! めざせ勇者! ……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難問は、生活費を工面することだった! しかも、トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになって、さらなるカズマの受難は続く。そして、カズマ達パーティはついに魔王軍にも目をつけられて―――!? 平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?

登場人物

カズマ

カズマ

職業:冒険者
ゲームやアニメ、漫画が好きなひきこもりの高校生。たまたま外出した日に交通事故で死亡し、アクアを道連れに異世界へ転生することに。

アクア

アクア

職業:アークプリースト
若くして死んだ人間を導く女神。カズマとともに転生した異世界では、アクシズ教団のご神体“女神アクア”その張本人……のはずなのだが、誰からも信じてもらえない。

めぐみん

めぐみん

職業:アークウィザード
紅魔族のなかでも随一の天才魔法使い。“爆裂魔法”と呼ばれる最強魔法の魅力に取り憑かれ、それしか使えないし使わない。好きなものは爆裂魔法。特技は爆裂魔法。趣味も爆裂魔法。

ダクネス

ダクネス

職業:クルセイダー
防御専門の女騎士。硬派を装っているが、その実情は重度のMっ気と妄想癖があり、モンスターから攻撃されることに快楽を覚え、一種のプレイとして楽しんでいる。

映画

『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』が2019年8月30日に公開!

ある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。
「私、カズマさんの子供が欲しい!」
事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、滅亡の危機に瀕しているという。里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?

『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』は2019年8月30日に公開!

映画『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』予告第2弾

©暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会

アニメ

TVアニメ第1期&第2期

TVアニメ第1期は2016年1月期に、第2期は2017年1月期にTOKYO MXほかにて放送された。キャラクターボイスは、カズマは福島潤、アクアは雨宮天、めぐみんは高橋李依、ダクネスは茅野愛衣が担当。第1期、2期ともに全10話構成。

主題歌
オープニングテーマ ・第1期:fantastic dreamer
・第2期:TOMORROW
・歌:Machico
エンディングテーマ ・第1期:ちいさな冒険者
・第2期:おうちに帰りたい
・歌:アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣)

第1話(第1期)レビュー

死から始まる異世界生活with女神! 待っていたのは非情な現実と肉体労働の日々?

主人公・佐藤和真(カズマ)の死をきっかけに、ハチャメチャ異世界ライフの始まりが描かれる1話をピックアップ!
転生そうそう、冒険者ギルドに加入するカズマたち。アクアは女神だけあって超ハイスペックを誇り、いきなり上級職のアークプリーストに就く。一方カズマは、冒険者よりも商売人に向いているといわれるほどの低スペックぶり。それでもめげない彼は、最弱職である“冒険者”となり、めくるめく大冒険に出発! ……するでもなく、アクアとともに肉体労働に精を出すことになる。労働に汗を流す2人の明日はどっちだ!?

カズマ役の福島潤さんとアクア役の雨宮天さんがキャラクターにベストマッチ!

アニメ第1話はカズマとアクアを中心に物語が展開。トラクターとトラックを間違え、外傷はほとんどないのにショック死(失禁付き)するほどドジなカズマを福島潤さんが、外見は清楚で美しい女神そのものだが、じつは破天荒なトラブルメーカーであるアクアを雨宮天さんが軽快に演じている。カズマ、アクアともに感情の起伏が激しく、リアクションも大きめなのだが、声優陣のハイテンションがそんな彼らの魅力を引き立たせているので、配役的にベストマッチ! やり取りを見ているだけでじつに微笑ましい。とくに、小説で文字として書かれている、例の「プークスクス」というアクア独特の笑い方について、雨宮天さんが“これ以上はないレベル”で可愛らしく表現されているので、聞き逃しは厳禁だ。

第2話(第1期)レビュー

爆裂魔法を使いこなす上級職・アークウィザードめぐみん参戦

アニメ第2話では、原作ファンに多大な人気を誇る中二病キャラ・めぐみんが登場!
自分が思い描いていた異世界ファンタジーのギャップにようやく気付き、冒険者らしくモンスターの討伐に向かうことを画策するカズマ。女神であるアクアの力を持ってすれば……と考えた彼は、駆け出しである自分たちには格上の相手であるジャイアントトードを5匹討伐するクエストに出発するのだった。
しかし、基本的には癒し役であるアクアは戦闘で思いのほか役に立たず、カズマたちは大苦戦。このままではクエスト達成が危ういと感じた2人は、ギルドで仲間を集めることを思い立つ。だが、アクアの要望で「上級職のみ」に限定することになった求人は、案の定誰からも相手にされず……。途方に暮れかけたカズマだが、彼の前に爆裂魔法・エクスプロージョンを使いこなすアークウィザードのめぐみんが現れ、事態は大きく急変することに?

新たな仲間は中二病!? 爆裂魔法の愛好者めぐみんの魅力が大爆発

第2話でカズマたちのパーティに加わっためぐみん。魔法使いの上級職であるアークウィザードで、最強の威力を誇る爆裂魔法・エクスプロージョンを駆使するこの少女が、なぜカズマたちのような駆け出しパーティに参加するのか? ……答えは簡単、めぐみんもダメっ娘だからである!(笑)何せ彼女、最強魔法であるエクスプロージョンしか使えない。しかも1日に1発しか使えない。発動後は魔力を使い果たして動けなくなるというおまけつき。まごうことなきポンコツ魔法使いなのである。しかし! 彼女こそがアニメ化記念キャラクター人気投票で堂々の首位を獲得した、本作屈指の人気キャラであることを忘れてはいけない。そんな彼女の魅力は、この第2話でこれでもかと垣間見ることができる。
まず、こじらせたセリフがいちいちかわいい。一人称は“我”でカズマのことを“汝”と呼び、「人が深淵を覗いているとき、深淵もまた人を覗いているのだ」……などと哲学者のような言葉をいきなり口にして、左目を眼帯で塞いでは「わが強大なる魔力を封じている」という自己設定を恥ずかしげもなく言い放つめぐみん。そう、彼女はいわゆる中二病キャラ。残念感は強い……しかし! 演じる高橋李依さんのフレッシュな演技も手伝ってか、なんだか頭を撫でたくなるような小動物的なかわいさがほとばしっているのである。

第3話(第1期)レビュー

4人目の仲間はドMな女性騎士・ダクネス!

アニメ第3話では、スキルを覚えたカズマの活躍と、新キャラ・ダクネスの暴走っぷりが見どころ!
ジャイアントトードの討伐クエストに成功したカズマの前に現れた金髪の女性騎士ダクネス。上級職のクルセイダーである彼女は、カズマにパーティへ加えてほしいと懇願してくるが、短い会話のなかで不穏な空気を感じ取ったカズマは、酔ったフリをしてその場を逃れるのであった。
翌日、クエスト成功でレベルが上がったカズマは、獲得したポイントを使ってスキルを習得しようとする。最弱職である冒険者の最大の強みである“どんな職業のスキルも使用可能”という特性から、どの系統のスキルを覚えるか逡巡するカズマの前に、再びダクネスが登場。彼女の友人である盗賊のクリスと話をするうちに、カズマは探索が有利になる盗賊系スキルを選ぶことを決意する。そんななか、突如告げられたのは緊急クエスト発動の情報。アクア、めぐみん、ダクネスを伴い、街の入口に駆け付けたカズマを待っていたのは、空中を飛びながら街へと迫るキャベツの群れだった!

黙っていればナイスバディな美女なのに! とっても残念なダクネスの魅力

騎士でありながらドM……意外とありそうでなかった設定の彼女は、敵からの物理攻撃のみならず、カズマからの口撃(=精神攻撃?)にも快感を覚えるという、トップレベルの変態キャラ。美しい見た目とのギャップが極端すぎて、最初はカズマとシンクロするレベルでドン引きしてしまった(苦笑)。とはいえ、快楽の吐息を吐く唇や涙にうるむ瞳など、ダクネスが興奮を覚える描写を丁寧に描きまくっているため、今となっては彼女の一挙手一投足から目が離せない身体になりつつある……。茅野愛衣さんによる、強がってはいるものの快楽を欲しがってしまう絶妙な演技は、筆舌に尽くしがたい素晴らしさだ。

第4話(第1期)レビュー

魔王軍の幹部が登場! 一気にシリアス展開に……と思いきや?

アクセルの街のそばにある廃城に突如現れた、魔王軍の幹部。強大な敵が街に攻め寄せたまさかの理由、それはめぐみんと爆裂魔法にあった……。
キャベツ狩りの緊急クエストをこなしたことで、懐が温かくなったカズマ一行。しかし、倒した敵がキャベツではなくレタスばかりだったため、1人だけほとんど報酬を得られなかったアクアは、クエストで稼ぐことを提案してくる。しかし現在、冒険者ギルドで受けられるクエストは激減していた。理由は、街のそばに魔王軍の幹部が現れたため、弱いモンスターが委縮して姿を現さなくなったため。受けられる仕事がなくなったカズマたちは、思い思いの時間を過ごすことになる。アクアが内職やバイト、ダクネスが実家での筋トレに精を出すなか、めぐみんはカズマをともない、爆裂魔法をぶっ放すことに尽力していた。魔法のターゲットになったのは、街の近くの廃城。何日も付き合わされたことで、カズマが爆発音を聴くだけで魔法の出来不出来がわかるようになってきた頃、アクセルの街に魔王軍の幹部であるデュラハンが攻めてくる。

爆裂魔法の描写に手ごたえ! めぐみんのコンディションで魔法の威力が変わる?

第4話最大の魅力は、めぐみんがぶっ放す爆裂魔法の描写! デュラハンが拠点にしている廃城に対し、そうと知らないめぐみんは毎日毎日毎日毎日、飽きることなく爆裂魔法をぶち込んでいく。面白いのはこの爆裂魔法の描写。なんと毎回毎回、着弾点や爆発エフェクト、爆発音などが細かく変化しているのだ!
攻め込んできたデュラハンは怒りのあまり、めぐみんに対して、一週間後に必ず死が訪れる“死の宣告”を施そうとする。これを身代わりとなって受けたのが、騎士であるダクネス。普通なら、我が身を犠牲に仲間を守るその姿に感動……という局面だが、さすがは『このすば』、さすがはダクネス。このままでは確実に死ぬ状況にもかかわらず、性癖丸出しの頓珍漢なことを口にし始め、あまりの内容にデュラハンがどん引きするという展開に……(苦笑)。

会員限定
TVアニメシリーズ&OVAを配信中!

こちらは有料会員限定コンテンツ(スマートフォン専用)です。『このすば』会員になると、TVアニメシリーズとOVA、全22話が見放題で楽しめます。 詳細はこちら>>

スタッフ&キャスト

スタッフ
原作 暁 なつめ(角川スニーカー文庫刊)
原作イラスト 三嶋くろね
監督 金崎貴臣
シリーズ構成 上江洲誠
キャラクターデザイン 菊田幸一
キャスト
カズマ 福島潤
アクア 雨宮天
めぐみん 高橋李依
ダクネス 茅野愛衣
ルナ 原紗友里
荒くれ者 稲田徹
クリス 諏訪彩花
デュラハン 安元洋貴
ミツルギ 江口拓也
ウィズ 堀江由衣
ゆんゆん 豊崎愛生
セナ 生天目仁美
バニル 西田雅一

小説

シリーズ第1巻は2013年10月に発売

第1巻『あぁ、駄女神さま』レビュー

大人気の異世界コメディはここから始まった!

うっかりショック死を遂げてしまった悲劇のヒキニート主人公・カズマは、生意気な美少女女神アクアから、天国とは別の“ある選択肢”を提案される。それは、魔王討伐の勇者候補として異世界に転生するというもの。
「ひとつだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「じゃああんたで」
カズマは伝説の武器や防具ではなく、女神アクアそのものを指名し道連れに、異世界へと降り立つ。

魔王を倒して元の世界に戻ることを目標としつつ、文無しである2人は当座のお金と衣食住を求め、ギルドで“冒険者”としての登録を済ませることに。女神ということもあり、知力と運以外はチート級にステータスが高いアクアは、僧侶の上級職である「アークプリースト」に就いたものの、カズマは運だけがずば抜けており、知力もそこそこある以外はすべて平凡だったために、基本職にして最弱職の「冒険者」しか選べなかった。

巨大なカエルの討伐クエストにすら苦戦するカズマたちは、上級職限定で仲間を募集する。やってきたのは変わり者の女子2人。1人は絶大な威力の爆裂魔法「エクスプロージョン」を習得しているアークウィザード(上級魔法使い)だが、消費魔力の関係で日に一発しか放てないうえに、使用後は身動きすらできないぽんこつロリっ子・めぐみん。もう1人は、盾役として優秀なクルセイダー(聖騎士)にして、攻撃や辱めをその身に受けることが何よりの好物とし、防御にパラメーターを全振りして敵の前へ飛び出す変態ドM女子・ダクネス。

コメディ+RPGで気軽に読めて、なにより笑える!

どうしようもない個性派ばかりの寄せ集めパーティーが物語を引っ張っていく本作。「次は誰が、何をやらかしてくれるんだろう?」という期待感で、読み進めてしまえるのが大きな魅力だ。各章が短編エピソードとして描かれており、起承転結もしっかりしたスタンダードな構成は、普段小説を読まない層でも非常に読みやすい。
また各キャラの個性が立ちすぎているのも魅力のひとつ。幼児レベルの直感で行動するトラブルメーカーの駄女神。爆裂魔法のロマンのみを追求し、我が道をゆく中二病の魔女。痛い目に遭いたくて遭いたくて震えては敵前へ飛び出していく変態聖騎士。口先のハッタリと小賢しい知恵、そして幸運のステータスで世渡りしていく主人公……。みんなそれぞれに極端ではあるが、ゆえに「孤独」を抱える者たちが集まった凸凹パーティーは、各キャラの成長譚が盛り込まれていることもあって、読み進めるほどに愛着が強くなっていく。

第2巻『中二病でも魔女がしたい!』レビュー

さすが女神様、さすが紅魔族!? ポンコツで極端だけど、使いどころがマッチすれば……!?

魔王の幹部を倒しても、主人公カズマの悲劇はとどまるところを知らなかった……アクアのせいで借金を抱え、住むところもないまま冬が来る。なんとしても金を稼ぎ、定住できる場所を確保せねば!! 逸るカズマだが、楽勝そうなクエストがじつは強敵相手と知らされずに命を落としては蘇生されたり、お宝目当てでダンジョンに潜ってみても単なる人助けに終止してみたりとあまりうまくいかない。さらに別のパーティーに参加して、機転でピンチを切り抜けて高評価を受けるなどさまざまな経験を重ねるなかで、カズマのパーティーメンバーがいかにポンコツであるかが浮き彫りになっていく。

いつか魔王が倒せそうな気配が……ちょっぴり漂ってきたような?

ダクネス以外のメンバーがそれぞれに「持ち前の能力をフルに活かす」場面が登場する。カズマ、アクア、めぐみんが持っているそれぞれの長所がうまく状況と噛み合えば、強いモンスターとの戦いや困難な状況を打破できることが随所で証明されていく流れは爽快そのもの。「あれ? この人ら、わりと戦える?」という冒険者としての可能性が垣間見え、今後の展開に期待を持たせる内容となっている。

第3巻『よんでますよ、ダクネスさん。』レビュー

大貴族の令嬢・ララティーナ? ゆんゆんの登場で、カズマのハーレム度数が更に上昇!?

3巻では国家転覆罪の容疑をかけられ、死刑寸前に追い込まれたカズマを救うべく、ダクネスをはじめとする仲間たちが右往左往する。ゆんゆんやバニルなど、新たな登場人物たちも見逃せない!!
カズマたちの機転によって街の危機は救われたが、爆発物を転送した影響で性悪の領主アルダープの屋敷が全壊した。不公平な裁判の場に連れ出され、国家転覆罪による死刑を言い渡されそうになるカズマ。しかし素性を明かしたダクネスによって判決は留保される。彼女はじつは由緒ある大貴族ダスティネス家の令嬢ダスティネス・フォード・ララティーナだったのだ。アルダープに対し「なんでもひとつ言うことを聞くから、カズマの潔白を証明する時間が欲しい」という条件を提示したダクネス。突きつけられた要求は、アルダープとは似ても似つかぬイケメンでお人好しで、できる男と評価の高い息子バルターとの見合い話だった。「貴族らしく、下卑た笑いを浮かべていろ」だの「失敗したメイドにおしおきと称してアレコレやるのは貴族の嗜み」などとズレた価値観を持つダクネスは、バルターにも結婚にもまったく興味を示さない。しかしカズマは役に立たない変態クルセイダーがパーティーを寿退社するチャンスとばかりに見合い話を進めようと画策する。結局、決闘だなんだとヒドいすったもんだを繰り広げた挙げ句、この見合い話は破談となってしまった。

魅力的なヒロインに囲まれて、カズマの冒険者人生の明日はどっちだ?

パーティーメンバー以外で、今後もなにかとカズマたちに関わる人物が次々登場する3巻。読者の中でも推しメンに多様性が出てきたタイミングでカズマ&めぐみんの混浴シーンや、カズマ&ダクネスの本音が垣間見えるシーンなどもあり、読者としてはソワソワさせられる展開がなかなか心憎い。

第4巻『鈍ら四重奏 ~ナマクラカルテット~』レビュー

紅茶から温泉まで、なんでも浄化してしまう女神アクアの評価やいかに!?

4巻はカズマの湯治を目的に向かったアルカンレティアが主な舞台。アクシズ教団の本拠地である温泉郷で、水の女神たるアクアの力が(いろんな意味で)炸裂する!!
死刑判決と借金から解放され、小金持ちになってすっかり堕落したカズマ。木から落ちて負った傷を癒やすべく、ウィズも連れて馬車に揺られのんびり温泉地まで……のはずが、旅路では次々にモンスター絡みのトラブルが巻き起こる。「硬いもの」を目がけて猛突進してくる習性のモンスターを呼び寄せてしまうダクネス、夜半にキャラバンを包囲するほどのゾンビを呼び寄せてしまうアクア。自分たちのせいで敵を呼び寄せ、周囲の被害を大きくしつつ、しかしそれらを自分たちで解決して周囲に感謝されてしまうという、盛大なマッチポンプを繰り広げながらカズマ一行は温泉地アルカンレティアへと到着するのだった。

いよいよアクアが女神の本領発揮で大活躍!! 怒れるウィズにも刮目せよ

温泉地が舞台ということで、のんびり笑いながらほのぼのと楽しめる内容かと思いきや、存外パンチのきいた物語が展開する4巻。地味に強烈なのはアクシズ教の信徒のみなさんだ。ダクネスがその身を震わせて喜ぶほどに信徒以外をゴミのように扱う振る舞いへの疑問のなさ……笑えると同時に思う、ああ、思い込みというか、信じすぎちゃうというか、そういうのってホント恐ろしい。しかも、女神が女神だからなあ、という気持ちも相まって、諦めにも似た複雑な思いで物語を追うこととなった。

 

ゲーム

最新作はシリーズ初のダンジョンRPG

この素晴らしい世界に祝福を!~希望の迷宮と集いし冒険者たち~

PS4/PS Vita用ソフト『この素晴らしい世界に祝福を!~希望の迷宮と集いし冒険者たち~』

『このすば』のPS4/PS Vita用ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を!~希望の迷宮と集いし冒険者たち~』が2019年6月27日に発売。異世界を舞台に、主人公・カズマをはじめ、アクア、めぐみん、ダクネスといった仲間たちと一緒に3Dで描かれるダンジョンを攻略する、シリーズ初のダンジョンRPGだ。アクアが偶然手に入れた力を秘めた魔石のカケラを発端に物語が展開。遺跡や迷宮、立ちふさがるモンスター、魔石に秘められた謎に立ち向かう。

発売日:2019年6月27日
価格:通常版7,980円(税別)

(c)2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会 (c)ENTERGRAM

 

このページをシェアする

「この素晴らしい世界に祝福を!」角川スニーカー文庫
(c)暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA